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ヒント集 テグス編み終わりの結び目の始末

■編み終わりの結び目の始末ってどうする?
Q:仕上げの糸の処理は、結んで1、2粒編みこんで糸を切っているのですが、どうしても 2号ぐらいの太さのテグスでも結び目が気になり目立ってしまいます.(結び目はかた結びにアロンアルファをつけています.) 美しく仕上げる結び方とかあるんでしょうか?

編み上げた後のテグスの始末、いろいろな方法がありますよね. BOWが一番よく行っている方法は...

  1. まずテグスが出会ったところで、固結びをします。
    −ビーズの穴の中に結び目を隠すので、結ぶ回数はビーズの穴の大きさにあわせて.
    −出来れば穴の大きめのビーズのところまでテグスを空通ししてから、結ぶといいでしょう.

  2. 次にテグスをすぐそばにあるビーズに空通しして、ビーズの穴に結び目を隠すようにしっかり引っ張ります.

  3. 両方のテグスを何個ものビーズに空通しします.
    −結び目がほどけるか心配な場合は、またテグスが出会ったところで1,2回固結びをします.
結び目を目立たせないポイントは、1箇所で何回も結んで大きな結び目を作らないことと(数箇所にわけて結んだりする)、空通しを多めにすることかな.

■始末の方法にはいろいろあります...
始末の方法いろいろありますが、本などに取り上げられている方法をいくつか挙げてみました.
どの方法が一番!ということはないと思います. ご自分に、そして作品にあった方法を使い分けたらいいんじゃないでしょうか.

  1. 固結びをした後、すぐテグスをカットする(編み戻しをしない)
    編み戻しをしないので、結び目がほどけやすい...ということで、接着剤を結び目につける場合が多いようです.

  2. 固結びをした後、周囲のビーズに編み戻し(空通し)する.
    接着剤は使用しない方法. 結ぶ回数や、編み戻しの方法などにもいろいろあるとは思いますが、よく見かける処理のひとつ.

  3. 周囲のビーズに編み戻しをする(結んだりしない).
    リングならもう1周編んでしまうなど、1.や3.よりもたくさん編み戻しすることで、テグスがほどけるのを防いでしまう方法.

  4. 固結びをした後、結び目に接着剤をつける.
    接着剤使用後、すぐにテグスをカットしたり、1.のように編み戻したり...
    使用する接着剤もエポキシ系だったり、瞬間接着剤だったり.

    結び目に接着剤を使う場合には、瞬間接着剤の使用は乾くと白っぽくなるのでオススメしません. エポキシ樹脂系接着剤など乾いたとき透明になるものを使いましょう〜.
    接着剤付きの結び目を隠すのは、接着剤が少し乾いてから!接着剤をつけてすぐだと、乾いていない接着剤がビーズについたりすると、せっかくの作品がきれいに仕上がりませんー.
    接着剤をつけた結び目は、結び目自体が少し大きくなり、目立ちやすくなるので、しっかりビーズの穴に隠すようにしてね.

■皆さんはどうしている?
MIYUさんから:
「テグス編みの終り方なのですが・・・ 私も以前はテグスを結んでいたのですが友人から”テグスは結ぶと切れやすくなる”ということを聞きましたので、今は”編み返し”をしてます.
モチ−フ部分から作り始めて−リング部分−モチ−フの編み返し−リング部分の編み返しと言う感じで終わったら適当なところで切るだけです. 1つのリングで2つ分作るぐらいの作業ですが、私のお店でも”編み返し”を始めたら切れたというクレ−ムは減りましたよ.」


確かにテグスって結ぶと、結び目部分が弱くなるので、切れやすくなるのかも.
BOWはテグスを結ぶことで、編みモチーフのゆるみなどをしっかり引き締めているので、結ばない・・・というのは出来そうにないのですが、完成してから、使用中にテグスが切れやすい方はこの手法でやってみてはいかがでしょう?
・・・そうそう、テグスを結んだ場合も、編み返しはある程度した方がいいですよね.

gascさんから:
「私も以前は、必ず編み終わりを結んで、接着剤でちょこっと留めてから、編み返しをしていました. でも、結んだところがうまく隠れなかったり、結びの手加減で形がゆがんでしまったりしていました。(リングの○が、つぶれたおにぎりみたいになったり・・・) どうしたら綺麗にできるんだろう・・・と思っていたとき、澤登松子さんの「アンティークテイストのビーズアクセサリー」という本に出会いました. その本の中で、澤登さんは、「途中で結んだり接着したりする必要はありません。」と、言い切っているではありませんか!!!
なんか、不安. と思いつつも、それからは、編み戻りをしっかりすることに徹して、 結んだり、切ったりするのはやめました. 今のところ、問題ないです. それどころか、仕上がりが美しく、しっかり加減は、結んだ以上だと思います.」


澤登さんの本にはそう書いてありますね.
「ビーズ編みの場合、最後のビーズでテグスかワイヤを交差させた後、3-4模様分また編み戻ってから、余りを切ります. 編み戻ることで、テグスやワイヤがはずれにくくなるので、途中で結んだり接着したりする必要はありません.」
(澤登松子 ”アンティークテイストのビーズアクセサリー”:p.58左下)

テグスを結ぶ場合は、あまりにもきつく結ぶとアクセにしなやかさとかが失われてしまうので、注意です. アクセにはビーズとビーズの間からテグスが見えないように、かつ全体で1-2mmぐらいの適度なゆるみが必要です!

「テグスは心持ち長めに切る. 折れ曲がってるならドライヤーで伸ばす. 先端部分は折れ曲がりの無い張りのある部分を使う. テグスが透明だったらテグスの先端にマジック塗って見やすくする.
シードビーズのような小さなビーズは、指で通すというよりも置いたビーズをテグスで拾う感じの方が楽.
いつも3号でリングつくってますが、結び目が解けたことないですよ. 結んだ後の残りのテグスを、バーツの中にできるだけ長く通してしまう、のがコツみたいです。「念には念を」なら、一度結んで、テグスをもう一周通して、さらにもう一ヶ所結ぶなんて方法もあり. 仕上がりが固くなりますが、切れてもばらばらにはなりません...
本だとよく、さらにボンドを付ける、ってありますけど、 私はボンド使うの嫌いなので、なるべくボンド無しで しっかり結ぶor中に長く通すようにしています.」


「接着剤使わないとゆるんできますよ、ボンドよりエポキシ樹脂の混ぜて使う接着剤がおすすめです. 強力にくっつくし、乾いたあともきれい!」

copyright - すずらん工房内の画像・文章の無断転載・引用禁止
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